『おそ松さん』振り返りと最終回予想
- 2016/03/23
- 19:04

〇『おそ松さん』を振り返る座談会

当ブログは今回はじめてこの『おそ松さん』を取り上げます。
が、原作、モノクロ昭和、平成、『おそ松さん』全てを観てる立場で進みます。
以下、ネタバレあり。
では、みなさん語って下さい。
推し松と面白かったエピソードをまず入れて。
ええっと、私は真面目に働いてるチビ太が良いんですが、あえて松から選ぶならにぎやかなおそ松兄さんで。1話目がインパクトあって良かったですね。

カラ松は痛いだけで、すげー良い奴だかんな!
すげーブスで性格悪いフラワーにめっちゃ優しかったからな!バーゲンダッシュをダッシュで買いにいくカラ松カッコよかったわ。あの性悪不細工にあそこまでつくせるなんて、逆にカッコいい。
そりゃ一松もカラ松ファッションに挑戦するよ!しかも、あのエピソードの時も起きた途端に状況把握して、一松のふりしたからね!カラ松の一松演技すげー面白いから!
あと、チビ太に人質にとられた時、他の六つ子はカラ松めっちゃ見捨てたけど、カラ松はそれを根にもたないからね!どんだけ良い奴なんだと!
風邪ひいた時もブラザーのためになんか変な頑張りして雪山行くしね。
『灯油』の話もあの回以前にカラ松が灯油交換してたらしいからな!あいつはすげーんだよ!
イヤミのお笑い講座でめっちゃメモしてる勉強熱心ぶり。すげーよ、あいつは。
話で面白かったのは、やっぱりレースの。この展開が面白かったっしょ。あのクソ野郎どもの醜い争いが良かった、最後にヒジリサワショウノスケが優勝するところも!

六つ子だと、アイドル好きなチョロ松ッスね。あいつは、できる奴ッスよ。あいつのツッコミで成り立ってるところあるッスから。
リヴァイっぽくなった「うせろ」の台詞とか良いッスよ。
あと、自意識ライジングなところもさすがッスよ。
ラスト一個前で、まず最初に就職決めたのがチョロ松だったところもさすがッス。
いや、ツッコめる奴はやっぱすげーッスわ。

風邪の時も彼はSっぷりを発揮したし。彼はすごい面白いよ。麻雀牌を積み上げてるところとかもね。


で、この平成『おそ松くん』は一年間放送されて、多分だけど、子供にはまあそこそこ人気だったと思う。今調べたら1988年2月から1989年12月まで86回やってるから、やっぱりそれなりに人気あったんだと思う。今回みたいな大人のファンがつく感じではなかったけど。
この平成おそ松も『おそ松さん』作ってるぴえろ制作。だからスタジオぴえろが原作のリメイクがうまい、というイメージは、もうこの頃から形作られていた。
で、平成おそ松くんは内容も結構面白かった。
内容はほとんどイヤミが悪だくみしてチビ太と組んでひどい商売やって六つ子が騙され仕返しされるみたいなのが多かったけど。とにかくイヤミ主役な印象。
イヤミのキャラクターは原作、昭和、平成おそ松さん通して一番変わってないと思う。それほどこの男は完成されている。
チビ太はイヤミと組む時は悪い奴になりがちだけど、単独だといい奴のことが多い。そこも共通かな。
ちなみに、平成チビ太の声はルフィの田中真弓で「てやんでえバーローちきしょー」を早口でまくしたてるのが特徴になってた。
おそ松さんで、チビ太が岡っ引きになったとき「てやんでえバーローちきしょー」しか台詞なかったのは、この影響だと思う。
で、一番変わったのは、やっぱり六つ子で、『おそ松さん』はやっぱりこの六つ子の関係こそがヒット要因だと思う。人気声優あてたのも勿論大きい要素だけど。
正直、おそ松というコンテンツは、原作、昭和、平成、さん含め、全部面白い。おそ松の世界観がやっぱり面白いし、シェーというギャグを生み出した功績(1966年当時の子供の写真は皆シェーをしている、と言われるほど浸透した)はすごいし、今回の『おそ松さん』もやっぱり、このおそ松自体の力が優秀なスタッフを寄せてきたんだと思う。
『銀魂』で色々試した成果を発揮してるところもあると思う。『銀魂』の監督でよく類似性も指摘されるけど、チョロ松のツッコミなんて、まさに新八的。悪松さんが銀さんの声だったときも「ついにきたか」感があった。
六つ子のキャラ設定もうまかったと思う。何かの雑誌にキャラデザの人のインタビュー載っていて、六つ子のデザインはベースの顔から離れ過ぎず、かつ特徴を出しつつ、というバランスが難しかったと書かれていた。それも分かる。この「パッと見全員同じに見えてよく見ると違いがあり、熱中した人ほどすぐ見分けがつく」というのもうまかったと思う。
『灯油』でこたつの下の足のみのカットが入るけど、足の組み方で誰が誰だか分かるようになっている。このキャラクターの作り方はやっぱり徹底していたと思う。
あと、輪郭線を青にしてポップさを出した、という点も目から鱗だった。言われるまで輪郭線の色には気付かなかったな。
かなり色合いを今風にしているとは思っていたけど。
正直、ここまでヒットになるとは思わなかったけれど、ヒットして良かったです。六つ子の名前を言える人がすごい増えたというだけでもすごいこと。
監督、脚本はおそ松の世界観を結構理解していると思う。面白さに差がある回はあるけれど、多分根底のところを理解してる。「六つ子もイヤミも結構なクズ」という点、毎回異なる世界観みたいな点、面白ければノリで進める点。結構原作、過去おそ松をリスペクトしていたように思う。
〇最終回予想
では、最終回予想。
・先週からの続きでおそ松がチョロ松からの手紙読むと、良い話、、、かと思いきやひどいことばっかり書いてある。追伸の追伸、、、みたいな感じで悪口が並ぶ。
・で、チョロ松から順々に帰ってくる展開。「お前そんなに変わったのか!」みたいな微妙な変化してきて(たとえば十四松が全身骨折してたり一松が廃人になってたり)結局六人揃う。
・感動の再会!と見せかけて、結構ひどい展開になるはず。「スタッフやばかったぞ!」とか「本当に怒られたんだぞ!」みたいなメタなネタも多分入れる。
・間に合わないかもしれないが「SMAP謝罪」のパロディは、この最終回か、もしくは2期スタートでやってくれると信じてる。トト子が女子アナになり、おそ松、とど松、カラ松、一松、十四松の並びでSMAP風に謝罪。それを観たチョロ松がテレビ見ながら「何やってんの?」とツッコむ。チョロ松はオートレーサーにされる。「今後何があっても前だけ向いていきます!」みたいな台詞は絶対パロディにしたいと思ってるはず。
・たぶん、2期、映画化、舞台化も全てあると思う。長期にわたって稼ぎたい大人の思惑が働くと思うので、まずは最終回直後に「映画化決定!」の報だけ入れると思う。
原作コミックも紙も電子も売れてるそうなので、おそらく赤塚プロものってくれる。
映画は夏はさすがに間に合わないかもしれないが、秋あたりまでにはやって、紅白の特別枠でアニメ今昔として「おそ松」コンテンツそのものをねじ込みたい、という思惑がはたらくと思う。「おそ松」はタイトル自体は高齢者でも知ってるほどなので、紅白担当も射程に入れてると思う。
だから今年の夏か秋で何かしら仕掛けると思う。「おそ松ラジオの公開収録がライブビューイングになる」なんてこともおきてるので、きっと続けさせたい大人は多いはず。
映画は人気エピソード寄せ集めて、多少の新カットを入れるだけでも結構な客が入るはず。
なぜなら一度観てる人も「映画館でファン同士で笑いを共有する」という経験をしたいはずだから。

最終回楽しみですね。
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